けれど、いつからだろう。
なつと律があの人達のことを、あの双子のことを話さなくなったのは。
……わからない。
ただ、わかるのは、私達が最も思い出したくない出来事からもうすぐ2年という歳月が過ぎようとしていること。
そして、その時からトラウマの一つになっている私達の“顔”とあの人達に似ている双子の“顔”。
一度も双子の顔を見たことはなくても、そっくりという言葉を聞けば、私達に恐怖を与えるのには十分だった。
そのことを私達の誰よりもそばにいたなつと律がわからないはずがないのに。
それなのに、なんであの二人のいる星影学園なの?
その質問はここに来る前にもう何度もしたけれど、なつも律も答えてはくれなかった。
だから結局なつと律の考えていることはわからないけど。
星影学園に通わないと私達が言えば東京へは行けなかったから、最終的には頷いた。
何がなんでも東京に行かざるを得ない“理由”があったから。



