……そして、最も最悪なのは。
飛翔の総長と副総長
鳴海 晴(はる)と鳴海 光(ひかり)。
“あの人達”の───────
息子。
この二人はおそらく…というか絶対私達の存在は知らない。
だって知るわけないもの。
“あの人達”が話していれば話は別だけど、なつも律も迷いなくその仮説を否定した。
それはないな、と。
理由については二人の顔で何を言いたいのかなんとなくわかってしまったので、適当に話を切り上げたけど。
私達の存在を知らないはずの二人。
本来なら厄介な存在であることに変わりはないけれど、私達の正体がバレるかもしれない可能性については警戒する必要のない人物だし、警戒はしていない。
……ただ、顔を見たくない。
なつと律によれば二人はあの人達にそっくりらしい。
二人は二卵性の双子で、“長男”で双子の兄の春は父に、“次男”で双子の弟の光は母に。
幼い頃からあの双子の存在はなつや律から聞かされていた。
だから、二人の顔があの人達にそっくりなのも当然その頃から知っていた。



