───ああ最悪。
本当に最悪だ……
ぶっちゃけ、この学校の先生のなかで一番警戒していて、ダントツに担任になりたくないナンバーワンだったのが今目の前にいる杉並 海里だった。
「…どうか、しましたか?」
黙り込んでしまった私達を疑問に思ったのか、不思議そうな顔で聞き返してくるお…じゃなかった杉並先生にハッとする。
「い、いいえ…。ただ、不良校だと聞いていたから、こんないかにも真面目そうな先生がいるとは思わなくて…」
咄嗟のことだろうけど、とても機転の聞いた言い訳に心の中で旭を褒めまくる。
「ははっ…真面目って…。まあ間違ってはないが、海里はこれでも飛翔の先代だよ」
「ちょっと千歳さん。なに笑ってるんですか…。第一、転校生のみなさん、飛翔のこととか知ってるんですか?どこからどう見ても不良校とは無縁そうじゃないですか」
……無縁そう、か。
まあ確かにこの見た目じゃそう思うかもね。
杉並先生の見た目だけ見れば元ヤンだとわからないように、今の私達の格好だけ見ればとても暴走族とかそういうのに関わりがあるようには見えないだろう。
紅羽だけ目も髪も焦げ茶色だけど、それ以外の四人は目も髪も黒で揃えているから。



