☆ナミside☆

「…何メソメソしてんだよ。」

呆れ半分、怒り半分を混ぜた様な低い声。振り向けばお兄ちゃんが缶ビールを持ってリビングのドアにもたれ掛かっている。

『だって……彼氏からLINE返ってこないんだもん…。既読スルーされてもう3時間…。』

「興味無いんじゃねーの~?」

ビール片手に面白おかしく笑うお兄ちゃん、腹立つ~~!…だけど、痛々しいその言葉が何故かシュンと心に馴染む感覚がする。

『………。』

「…一緒に居て不安になる奴とずっと一緒に居ても時間の無駄なんじゃねーの?…そんな奴、さっさと振ってやれ。」