いつもの学校の帰り道
急に土砂降りになってカバンを傘にしながら家に急ぐ


あとは寮まで直線コース


そんな俺の目に何かが倒れているのが目に入った


「なんだこれ、でっけぇゴミ?」


いや、違う
よく見たら人だ。


ボロボロの服を着て、裸足で、傷だらけの……


「死んでる……?おい、大丈夫か…?」


身体を揺らしても起きない、死んでいるのか?


いや、息はしているみたいだ


とりあえずこのままじゃやばい


「仕方ねぇ、連れて帰るか」


こんな所で死なれても困る


俺はそいつを担いで寮へ急いだ