「私、中野みか。よろしく!」
みかって呼んで、と手を差し出された。
「渋谷茉白です。」
そっと手を握り、握手する。
「あはは、敬語やめてよ、同じクラスの仲間でしょ」
仲間…
クラスをそんな風に考えたことなかった。
「う、ん!」
たぶん嬉しかった。
普通の人と変わらないように接してくれて。
きっとわたしがアルビノってことは知ってるんだと思う。
だけどなんてことないように普通に接してくれている。
こんなの初めてだ。
「うわ!笑った顔もかわいい!」
思わず笑みが溢れていたらしい。
「「「(天使だ…)」」」
心から笑えたのはいつぶりだろう。
気がついたら、愛想笑いしかできなくなってたんだ。
色とともに喜びやなんかの感情も欠落していたんだ。
*.+゜*.+゜*.+゜*.+゜*.+゜*.+゜White.