「えっ、渋谷茉白ってあの渋谷茉白?」
…やっぱり。知らないわけがなかった。
「そうで「いっつも学年一位の」…え?」
学年一位の、、、?
「ん?ちがう?」
ダークブラウンのふわっとした髪の頭をこてんっと傾けて真ん丸な目で。
仕草や喋り方は少し幼さを感じる。
だけど、右目にある涙ボクロが少し大人っぽさを感じさせられる。
「いえ、。違くはないですけど……。」
「やっぱり。
僕まだ1回も勝ててないんだよね〜。
あ、僕は須王蓮之介ね。」
「すお、………?」
だれ、、?
「えー、知らないのー?毎回きみのすぐ下に名前書いてあったのに。」
少しムスッと拗ねたような顔をした彼。
それって2位ってことだよね、失礼かもしれないけど頭が良さそうには見えない。
というか、いつも自分の名前しか見てなかったからそれ以外の人の名前は覚えてなかった。
「……ごめん、な、さい。」
「まあ、、いーや。今度は勝つからね」
ライバル視されて、、る、?
「とりあえずクラスだねー、、しー、しー、しーあっ、2組だ。ちなみに僕も。」

