キミ色に染めて



ーー蓮之介sideーー



ほんとに最初はただの気まぐれだった。



始業式の日、貼りだされているクラス表を見に行っている途中で見つけたひと目引く彼女。



彼女は真っ白な肌に綺麗なミルク色の髪の毛が特徴的で何より儚い印象を受けた。



風に流されてさらさらと消えてしまうんじゃないかと思うほどに。




眉をひそめて何やらお困りの様子。



彼女の視線の先に目を向けると、ボードの前に人がわんさか群がってるのが目に入る。



(……なるほど。)




「ねえ、きみ。名前なんていうの?」



気が付いたら、彼女に向かって声をかけていた。




びくっと肩を揺らしこちらにゆっくりと顔を向けた彼女は、はっと息を呑むほど綺麗だった。




(ん?かたまってる、?)



「ねえ、僕きみに話しかけてるんだけど。」



ぽんっと肩に手を置いてそう言うと




「え、あの………?」




不思議そうな顔をしながら、首を傾げていた。




(なぜ不思議そうにしているのだろう?)



まあ、これだけ美形なら少なからず噂になってたはずだから知らない僕が変なのか。




はたまた名前を聞かれてる理由がわからないのか。



って、ちょっとまて。



唐突に名前を聞いているこの状況ってナンパみたいじゃないか?




「ボード見えないんだろ?だから名前。」



慌ててそうではないと弁解してるように言っているみたいだが、目的は決して間違ってない。