キミ色に染めて




前津くんの色んな勢いに押されながらもダンスの練習が始まった。



ペアダンは男女でフリが違うところも多くて、だけど須王くんは女子のフリも覚えてきてくれていた。



女子ダンが一番難しいらしく、しかも須王くんが覚えるメリットもないので流石に覚えられなかったらしい。



それくらいは自分で何とかしなくてはならない。



…やっぱり朝行く回数増やそうかな。



ただ女子ダン以外はほんとに完璧で、教え方も上手いからどんどん覚えられる。



なんか前津くん…動きが変。



ぎこちないっていうか、なんか動きがかたい。



力み過ぎなのかなあ。



「ちょっとあんたダンス下手すぎよ!」



練習を見学してたみかちゃんにまさかのダメ出しをされる前津くん。



やっぱりそう思ってたのはわたしだけじゃなかったか。



「うるせ!いんだよ!」



「あんたねえ…もうすこし力抜きなさいよ。」



「…こう、か?」



「ちがうって!もっとこう!こうしな。」



いつの間に覚えたのか、みかちゃんが前津くんに教え始める。



思わず、すごいなあと見ていた。



「…じゃあ、僕らは僕らでやろ。」



「あ、うん!」



また集中して覚え始める。



少しでも須王くんの負担が減らせるように。