キミ色に染めて




「蓮之介いいなあ〜〜〜。」



「…うるさい。」



「てかそろそろ授業始まるでしょ、」



「…そーだよ。散れ。」



須王くんのその一言で2人は各自の席に戻って行き、わたしは横向きに座ってたのを前に向き直した。



とんとんっ



肩を叩かれて、後ろを振り向くと



ぷに、



「…え。」



まさかそう来るとは思わなかった。



「ふふ、引っかかった。」



須王くんの指がわたしのほっぺを突いている。



…やられた。



むすっとして前に向き直そうとしたら、



「今日の放課後ダンスの練習しよっか。」



「…あ、うん。」



用事が無いわけではなかったのね。



朝練は何度か行ったけど、序盤の方しかまだ覚えられていなくて。



曲も今流行りの曲や有名な曲ばかりだ。



だけど簡易的なダンスなんかじゃなくて、連鎖があったりしてしっかりしたダンスなのだ。



中々覚えるのが大変。



それに普段運動をしてないわたしには体力的にきついものがあって、だんだん慣れて行かないと、という課題があるのだ。



そのためにも、放課後にちゃんと須王くんに教わる必要がある。



…たぶん、前津くんも一緒にやるだろう。