キミ色に染めて



「は?バイトなんてやってないでしょ。」



「もっとましな嘘ついたらどうなのよ。」



「だって俺ダンス覚えるの苦手だから中々踊れないんだって〜〜!」



「それ、祐輝がたまにしか行かないからでしょ」



「あれ、ばれちった?」



「あたりまえ。まあ、そーゆことだからダンスにしたらいいんじゃない?」



えっと、これは好意に甘えていいのだろうか。



「そーそ!一緒に軍ダンスしよー!」



「ってお前は軍違うだろ!」



「…じゃあ、やってみよう、かな?」



「お!やるか!」



「そうこなくっちゃ!」



「うん、ダンスは任せて。」



なんとなく。うん。



ただなんとなく。この3人に言われたらやってもいいかなって思った。




✻✻✻




最後の授業が終わってすぐに、みかちゃんとお別れして教室よりも広いけど体育館よりは小さい、所謂、白虎堂に移動し始めた。



それでもやっぱり3学年が揃うと、移動も大変で廊下は移動する人でいっぱいだ。



それに、同じ軍の友達と行こうとして待っていたりしてるから動きの流れがごちゃごちゃで、ぎゅうぎゅうになっている。



うまく人の間を通っていくのが苦手なのか、一緒に移動してたはずの須王くんと前津くんはだいぶ前のほうに行ってしまっていた。



「す、すみません、通してください!」