「あ、あの……亮平さん?」

急に抱き締められたので驚いてしまったが
心臓がドキドキと高鳴った。

「心配するな。今回の大会は、コイツの
因縁の戦いもだが1番は、
お前の両親に認められることだ。必ず結婚するぞ」

「亮平さん……」

私が不安や寂しがってると気づいて
優しい言葉をかけてくれた。
嬉しい。そうしたらキスをしてくれた。
不安な気持ちを忘れるような甘いキス。
だが課長は、そのまま続けようとしてきた。
えっ……えぇっ!?

「亮平さん待って下さい。
あの…ロンさんが居ますので」

「あぁ、放っておけ。
結衣にちょっかいをかけた罰だ。
たっぷりとコイツに聞かしてやればいい。
来たことを後悔するぐらいにな」

そう言いながら課長は、ニヤリと笑った。
ま、魔王化になっている!?
その後は、何とか寝室にしてもらったが
恥ずかしいぐらいに声を出してしまった。
課長は、寝ている
ロンさんに倍返しをしてしまうのだった。

うぅっ……恥ずかしい。
何とか起きて朝食の準備した。
課長は、その間にシャワーを浴びていた。

「ふわぁっ~good morning……結衣」

「お、おはようございます。
よく眠れましたか?」

ロンさんがあくびをしながら起きてきた。
昨日の今日で何だか気まずい。
するとロンさんは、やれやれとした表情をしてきた。

「昨日は、君達があまりにも盛り上がるから
目が覚めちゃって、寝るのが大変だったよ」

苦笑いしながら言われてしまった。
やっぱり聞かれていたんだわ!!