確かに乗り気ではないのは、本当だ。
でも、そんなことを言ったら失礼かしら?
うーんと悩んでいると誰かがこちらに近づいてきた。

「随分と楽しそうなことをしているな?」
 
低い声で言ってくる人物。ま、まさか!?
慌てて振り返ると……やっぱり課長だった。
か、課長!?
何で課長がこんなところに居るの?

「課長!?何で、ここに……?」

私も周りも騒ぎ出した。
それもそうだろう。まさか
こんなところで会うなんて思わないもの。

「俺もよくここのお店に来ているだけだ。
もう帰るから安心しろ」

課長は、そう言うとジロッと私を見てきた。
ギクッ!!睨まれている……凄く。
会わす顔がなく内心ビクビクしていた。
そうしたら課長が私の腕を掴んできた。
えぇっ……!?

「お前も来い」

グイッと腕を引っ張られると
そのまま連れ出されてしまった。
えぇっ!?

驚く私を無視して課長は、お店を出ると
そのまま商店街を黙ったまま歩き続けた。
痛いし、どうしてこんな事になったのか分からない。
でも怒っていることなら分かった。

「あの……課長。痛いです」

必死に痛いことを伝えた。すると
それに気づいた課長は、立ち止まり手を離してくれた。
だが私を見るなり凄い剣幕で怒りだした。

「二階堂。あれほど合コンに行くなと
言っておいたのに。何、勝手に行っているんだ!?」

「す、すみません」