「べ、別になんにも隠してないけど」
「俺には言えないことなの?」
「だからなんにもないって言ってるじゃん!」
「...っ」
「それに言ったところで、あすまくんには関係ないことだし」
「どうすることもできないじゃん」
「...」
俺はこう言われて何も言い返すことができなかった
そして、なぜが胸が痛い
「ご、ごめん、酷いこと言いすぎたよね。ほんとにただの頭痛だから、ほら行こ」
そう言ってあみちゃんは席に戻った
「お、おかえり!」
「もう次のヤツ焼けてるから食べよ!」
「うん!」
「おいあすま、どした?」
「あ、いやなんでもない」
俺はこの時のあみちゃんの笑顔が
なぜが作り笑顔のように見えた
どこか辛そう
俺はこの時初めて思ったんだ
あみちゃんの心に寄り添いたい

