その後結局何も話は進まず職員室の近くまで辿り着いた。


「後この角曲がったら職員室あるんで」
「どうも」


私は頭を下げ立ち去ろうとした瞬間


「あんた名前は」

「… 神崎です」
「下の名前」

「瑠華… 神崎瑠華です。」

私はそれだけ言うと走って階段を登った。


「あ、名前聞くの忘れた」


と言うか自分から名乗ったら良いじゃんムカつく。