ピンポーン
「はーい!あ、海私出るわ」
「海!海はどこ?!」
「ちょ、落ち着いてください、まずはあなたは誰ですか?」
「私は海の母親です。」
「何言ってるんですか?!私たちの親は私が生まれた直後になくなったと聞いています、」
「海を返して!」
「だから〜「黙れ!記憶喪失!!!」
「か、母さん!?」
「海!お母さんと一緒に帰るわよ」
「え?私が⋯⋯記憶喪失?
なわけないじゃん、だってこんなに元気だよ?
病院だって生まれて1回も行ったことない!」
「海、帰ろ?あなたは美草 海じゃない!
あなたは熊池 海よ!」
「うるせーよ!」
「あなたはもう中3でしょ?中3になったら
帰ってくるって約束したじゃない!!!」
「なんのこと?海が中3?」
「そうよ、あなたは小学1年生になる前の記憶はなくなっているはず、それはあなたが小学1年生の時に家族でピクニックに行き、帰りの車で事故にあい、母親、父親は即死。あなたは記憶喪失ですんだ。記憶が戻った時に寂しくないように海が面倒を見ることになった、わかった?海はもうあなたの弟じゃないの、行くよ?海?」
「お、おう。」
「え?なんで?何それ分からない分からない⋯⋯
意味がわかんないって!行くなら行けばいい!
私が1人になるだけだ!行けよ!行けって!
お母さんを返して!お父さんを返してぇぇぇ!」