溺愛求婚〜エリート外科医の庇護欲を煽ってしまいました〜


そんな目で見られるとおかしくなってしまいそうだ。

「俺のところにこい」

なんのためらいもなく恥ずかしいセリフを口にする篠宮先生に、顔まで熱くなる。それでも彼は涼しげな表情で、本当にそう思っているのかと聞き返したくなる。

「そんなに私がいいんですか?」

「ああ、柚がいい」

人生の中でここまで誰かに強く所望されたことはあっただろうか。モテるわけでもなく、平凡に生きてきた中で異例の事態だ。

「宮本くんといる柚を見て、俺がどう思ったと思う?」

「どうって……イライラした、とかですか?」

「ちょっと違うな。他の男の目に触れさせたくない、だ」

「なっ」

「どうやら俺は、独占欲が強いタイプらしい」

恥ずかしさでわなわなと唇を震わせる私の目の前で、照れたようにはにかむ篠宮先生。

「初めてだよ、こんな気持ちになったのは」

ドキドキと鼓動が高鳴る。

「だから早く柚も俺を好きになれ。そしたら、これでもかってくらい愛してやる」

両手を組んでテーブルに肘をつき、そこに顎を乗せてニッコリ微笑む所作に心臓を撃ち抜かれてしまいそうになった。

「そ、そう言われて好きになれたら苦労しませんよ」