篠宮先生は見るものすべてを魅了するほどの、目鼻立ちの整ったイケメン。顔のすべてのパーツの造形が文句なしに美しい。
なんともいえない大人の色気が漂うフェロモンを放出させてる危険な男。
引き締まった筋肉質の体からは男らしさを感じる。さらに篠宮先生は八頭身のモデル体型をしていることもあり、立っているだけで圧倒的な存在感を放っている。
身長はおそらく百八十センチ前後。キリッとした意思の強そうな瞳に、薄形のいい唇が特徴的。
内心焦っているのを悟られないように、今は仕事中なのだからと自分に言い聞かせる。
仕事の面ではわりとクールで誠実なイメージだけど、笑うと無邪気でふんわりとしたイメージ。
サラサラの黒髪は清潔感にあふれていて、女性ウケの良さそうな程よく甘い低音ボイス。
容姿やスタイルは非の打ち所がないほど完璧で、初めて見た時はこんなに完璧な人がこの世にいるのかと衝撃を受けたのを覚えている。
女性なら誰もが篠宮先生みたいに素敵な男性を、恋人にしたいと思うだろう。そんな憧れがギュッと詰まったような人、それが彼だ。
それは容姿だけに留まらず、篠宮先生の学歴や職歴もすごかった。
世界で最難関と言われているカナダのトロント大学医学部に現役合格し、トップの成績で卒業。
医師免許取得後、大学に残って研究をするのかと思いきや、世界的に有名な最先端の医療技術を誇るアメリカの病院からのオファーがあり、そこで勤務医として働いていた、らしい。
そこで得た数々の知識、たしかな技術、そして的確な判断力。医師としての教養。世界トップクラスの病院で勤務しているとあって、日本の医師会でもなにかと注目を浴びる有名なドクターだ。
世界中にその名を轟かせ、ニュースや経済新聞でもよく目にしていた彼の名前。
つい一年前までアメリカにいた彼は、七年間のアメリカでの医師生活を終えると、故郷である日本へと帰ってきた。
もちろんこぞってどの病院も篠宮先生にオファーを出したらしいが、篠宮先生が選んだのは都内で最も大きいこの帝都附属大学病院だった。
篠宮先生はいわゆるエリートというやつで、言動やオーラからその品格があふれている。