溺愛求婚〜エリート外科医の庇護欲を煽ってしまいました〜


「柚ちゃんの反応が新鮮すぎるぅ! かわいいわね、ウブな子って」

「え? いや、だって。まさか」

今度はパチパチと目を瞬かせる。まだ信じられない。

「改めまして、修の兄の篠宮 拓よ。よろしくね、柚ちゃん」

「は、はい……よろしくお願いします」

ほぼ無意識にそう返していた。けれど、いつまでもこんな態度でいるのは失礼だ。人には誰にも言えない秘密を抱えているものだと思うし、拓さんにも色々あったのだろう。

何より今すごく輝いているんだからそれでいいじゃないか。私がとやかく言うことじゃない。

「驚くのも無理はない。俺だって最初は信じられなかったからな」

他人の私でもこんなに驚くのだから篠宮先生の衝撃は相当なものだったに違いない。それでも今笑っていられるということは、兄弟の強い絆があったからこそ乗り越えられたのではないだろうか。

「やーねー。これでもあたし、昼間は普通のサラリーマンよぉ? たまーに、夜だけこうしてここで息抜きしてるの。楽しいわよ、息抜き。修ちゃんもやってみなさいよ」

あっけらかんとのんきに話す拓さんは、どうやらこの生活を楽しんでいるらしい。

「いや、遠慮しておくよ」