二人を繋ぐ愛の歌

「初めまして、こんにちは！Shineのユウナです！」

「同じくShineのハルトです。
今日はよろしくお願いします」

Shine側からビネガードリンクの宣伝をしたいと逆オファーがあってから数日経った金曜日。
最初の打ち合わせと言うことでShineの二人とマネージャーの堀原、そしてプロデューサーの秋村(あきむら)と言う人が来ていた。

対するこちらは商品開発部長、宣伝部長、そして何故か試供品を渡しただけの一般事務の沙弓がいた。

「今回は我が社のビネガードリンクを宣伝して下さるとの事、誠にありがとうございます」

開発部長がお礼の言葉と同時に深く頭を下げたのを合図に宣伝部長と沙弓も揃って頭を下げると、Shineのプロデューサーが手を上げた。

「そんなに畏まられなくても大丈夫ですから、頭を上げてください。
こちらこそ、突然の提案だったのにも関わらず快く承諾して頂けたこと、とても感謝しています。
ありがとうございます」

そう言って次は相手側が頭を下げると部長達が、とんでもない！と慌てていた。

何で私はこんな所にいるんだろうと若干遠い目になりつつあると、アイドル姿のハルトと目が合った。
髪型がちゃんとしていて顔が見える分、最初誰だかわからなかった沙弓はそのままハルトを見返していた。