そっとドアを開けるとハルトは部屋の中を確認してから振り返った。
「うん、誰もいないから入っていいよ」
「誰かいたら問題あるんですか?」
叔父にも受付の人にも室内に誰もいないのを確認しろと言われていなかったが、誰かいたら入ってはいけなかったのだろうかと疑問に思っているとハルトはそんな沙弓の様子を見て苦笑した。
「そんなことないよ。
ただ、妹がいたら面倒なことになりそうだから」
「妹……あ、ユウナさんでしたっけ?」
思い出してそう言うと、ハルトは意外そうに目を丸くした。
「へえ?ユウナの事は知ってるんだ?」
「そうですね、最近毎日休憩中に同僚からShineの曲やらハルトさんやユウナさんの話を耳にタコが出来るくらい聞かされ……いえ、何でもないです」
「……何となく、つい最近まで俺達のこと全く知らなくて同僚に教えてもらったんだろうなって想像ついた。
そして、そうまでされてるのに俺のこと気付かないってことは相当興味がないんだなって分かったよ」
「……すみません」
興味がないのは本当のことなので反論も出来ず、沙弓は素直に謝るとハルトに困ったような顔をされた。
「気にしなくていいよ。
でもこんなんじゃ、頂点に立つのはまだ先だな……」
「頂点?」
「いや、こっちの話」
眉を下げて苦笑いしているハルトに首を傾げるがハルトはそれ以上何も言うつもりはないようだった。
「うん、誰もいないから入っていいよ」
「誰かいたら問題あるんですか?」
叔父にも受付の人にも室内に誰もいないのを確認しろと言われていなかったが、誰かいたら入ってはいけなかったのだろうかと疑問に思っているとハルトはそんな沙弓の様子を見て苦笑した。
「そんなことないよ。
ただ、妹がいたら面倒なことになりそうだから」
「妹……あ、ユウナさんでしたっけ?」
思い出してそう言うと、ハルトは意外そうに目を丸くした。
「へえ?ユウナの事は知ってるんだ?」
「そうですね、最近毎日休憩中に同僚からShineの曲やらハルトさんやユウナさんの話を耳にタコが出来るくらい聞かされ……いえ、何でもないです」
「……何となく、つい最近まで俺達のこと全く知らなくて同僚に教えてもらったんだろうなって想像ついた。
そして、そうまでされてるのに俺のこと気付かないってことは相当興味がないんだなって分かったよ」
「……すみません」
興味がないのは本当のことなので反論も出来ず、沙弓は素直に謝るとハルトに困ったような顔をされた。
「気にしなくていいよ。
でもこんなんじゃ、頂点に立つのはまだ先だな……」
「頂点?」
「いや、こっちの話」
眉を下げて苦笑いしているハルトに首を傾げるがハルトはそれ以上何も言うつもりはないようだった。



