『みんなーっ!!メリークリスマース!!
Shineのライブに来てくれてありがとうーっ!!』

ライブが始まりステージへと飛び出すと同時にユウナが両手を振ってクルクルと回る。
ユウナと違ってゆっくりとした足取りでステージへ上がってきたハルトはそんなユウナを見て呆れた顔をしているようだった。

『そんなに回ったらまた転けるぞ?』

『だって、特別な日にライブに来てくれてる人がこーんなにたくさんいるんだよ!?回りたくもなるでしょ!』

『……その理論は全く分からないけど、確かに俺達にとっても大切な日になるこの日に来てくれたのはすごく嬉しいな』

普段はあまり見せないハルトの柔らかい微笑みに観客全員から黄色い声を通り越した悲鳴が上がった。
隣の遥に至っては、笑顔だよっ!レアだよっ!!と言いながら肩を掴んで思い切り揺さぶってきた。

『今、同じ時間にKaiserもライブしてるんだよな?』

『そうそう、それでみんなは私達ShineがKaiserに挑戦状叩き付けたのは知ってるよね?
その結果である月間オリコンランキングがついに今日発表されるんだけど、何と!Kaiserのライブ会場と中継を繋いで同じタイミングで結果をみんなで見ようと思ってます!!』

ユウナの言葉にみんながまた、キャーーッ!!と叫んだ。
その反応に満足したらしいユウナは何度か頷くと右手を大きく上げた。