「嶋川さん」
「あ、南尾さん……」
仕事が終わって帰ろうとした正面玄関の前で声をかけられて沙弓は足を止めた。
振り返るとそこには前と変わらない南尾がそこにいて、沙弓の方へ足早にやって来ていた。
「お疲れ、嶋川さんは通常通りで業務が終わったんだね」
「お疲れ様です。
私は会見の内容を聞いてただけで手は動かしてましたから……そう言う南尾さんも通常通りですね?」
「丁度その時間は営業に出てたんだよ。
でも、社内にいた人達はみんな会見見てたらしいからまだ残ってるよ」
「うちの部署も残業する人が多かったです」
そう言ってお互い苦笑するとどちらからともなく足を運んで歩きだした。
ShineとKaiserの記者会見に熱中するあまりその時間の業務が疎かになったようで、今日はどこの部署も残業者が多いらしい。
けれどその事を上司を含め会社全体が黙認している辺りShineへの情熱は凄まじく、立派な支持者となったようだった。
「あ、南尾さん……」
仕事が終わって帰ろうとした正面玄関の前で声をかけられて沙弓は足を止めた。
振り返るとそこには前と変わらない南尾がそこにいて、沙弓の方へ足早にやって来ていた。
「お疲れ、嶋川さんは通常通りで業務が終わったんだね」
「お疲れ様です。
私は会見の内容を聞いてただけで手は動かしてましたから……そう言う南尾さんも通常通りですね?」
「丁度その時間は営業に出てたんだよ。
でも、社内にいた人達はみんな会見見てたらしいからまだ残ってるよ」
「うちの部署も残業する人が多かったです」
そう言ってお互い苦笑するとどちらからともなく足を運んで歩きだした。
ShineとKaiserの記者会見に熱中するあまりその時間の業務が疎かになったようで、今日はどこの部署も残業者が多いらしい。
けれどその事を上司を含め会社全体が黙認している辺りShineへの情熱は凄まじく、立派な支持者となったようだった。



