「ついに……ついにShineがKaiserを名実ともに越えてトップアイドルに君臨する日が来たのね!!」
会見が終わった後、興奮した様子で話す遥に沙弓は苦笑した。
デビューしてからずっとトップアイドルとして独走状態だったKaiserの人気は今も尚衰えていない。
そんな中、彗星のごとく現れたShineがKaiserを越えるのを今か今かと待ち望んでいるファンと、Kaiserの人気は不動のものだと信じて疑わないファンが討論会と銘打って合同オフ会を日夜繰り広げていると真実かどうか分からない話を延々と聞かされた。
「ま、KaiserのファンはShineのファンでもある人が多くて、どっちが頂点に立っても人気には直接響かないんだけどね」
遥はそう言うと何事もなかったかのように仕事に戻ろうとして……手を止めると沙弓の方を見た。
「ね、今日仕事終わった後にでもご飯食べに行かない?Shineの勝利を願って!」
「あー……ごめんね、暫く行けなさそうなの」
申し訳なく眉を下げながらそう言うと遥は不満そうにしながらも渋々頷いた。
そんな遥に心の中で謝りながら、沙弓は終業後に家に帰ってから待ち受けてるであろう事に小さく溜め息をつくのだった。
会見が終わった後、興奮した様子で話す遥に沙弓は苦笑した。
デビューしてからずっとトップアイドルとして独走状態だったKaiserの人気は今も尚衰えていない。
そんな中、彗星のごとく現れたShineがKaiserを越えるのを今か今かと待ち望んでいるファンと、Kaiserの人気は不動のものだと信じて疑わないファンが討論会と銘打って合同オフ会を日夜繰り広げていると真実かどうか分からない話を延々と聞かされた。
「ま、KaiserのファンはShineのファンでもある人が多くて、どっちが頂点に立っても人気には直接響かないんだけどね」
遥はそう言うと何事もなかったかのように仕事に戻ろうとして……手を止めると沙弓の方を見た。
「ね、今日仕事終わった後にでもご飯食べに行かない?Shineの勝利を願って!」
「あー……ごめんね、暫く行けなさそうなの」
申し訳なく眉を下げながらそう言うと遥は不満そうにしながらも渋々頷いた。
そんな遥に心の中で謝りながら、沙弓は終業後に家に帰ってから待ち受けてるであろう事に小さく溜め息をつくのだった。



