慌てて視線の先を見てみるとそれはステージの上、ハルトからの眼差しだった。
その冷たい瞳に思わず背筋を伸ばすために南尾から離れると、ハルトは満足したように先程までのアイドルスマイルを浮かべた。
こ、こわ……っ!
ステージからは距離があるのにハルトが沙弓の位置を分かっていたのは、沙弓にチケットを渡したのがハルト張本人だったからだろう。
そして、あの冷たい視線は沙弓と南尾の距離が近かったからだと分かった。
ユウナのMCが終わって次々歌って踊っていても、ことあるごとにハルトは沙弓の方へと視線を向けているのか何度も目が合ったような気がした。
「ねえ、何か今日はハルト君とよく目が合わない?」
「私もそう思った!嬉しいよねっ!」
近くにいた人達がそう興奮しながら言っているのを聞いて、沙弓はハルトと目が合うのは自分の勘違いだったかもしれないと少し恥ずかしく思った。
それからは南尾とも話すことはなく、いつの間にかShineのライブに熱中していた。
ライトに照らされて歌って踊り、汗すらも光輝いて装飾品のようにも見えるし、歌も今までと同じはずなのに、全く違って聞こえる。
特に恋の歌は聴いているだけでドキドキしたり時に切なく感じた。
その冷たい瞳に思わず背筋を伸ばすために南尾から離れると、ハルトは満足したように先程までのアイドルスマイルを浮かべた。
こ、こわ……っ!
ステージからは距離があるのにハルトが沙弓の位置を分かっていたのは、沙弓にチケットを渡したのがハルト張本人だったからだろう。
そして、あの冷たい視線は沙弓と南尾の距離が近かったからだと分かった。
ユウナのMCが終わって次々歌って踊っていても、ことあるごとにハルトは沙弓の方へと視線を向けているのか何度も目が合ったような気がした。
「ねえ、何か今日はハルト君とよく目が合わない?」
「私もそう思った!嬉しいよねっ!」
近くにいた人達がそう興奮しながら言っているのを聞いて、沙弓はハルトと目が合うのは自分の勘違いだったかもしれないと少し恥ずかしく思った。
それからは南尾とも話すことはなく、いつの間にかShineのライブに熱中していた。
ライトに照らされて歌って踊り、汗すらも光輝いて装飾品のようにも見えるし、歌も今までと同じはずなのに、全く違って聞こえる。
特に恋の歌は聴いているだけでドキドキしたり時に切なく感じた。



