まだ明るいドーム内で用意された関係者席に行くと、そこには開発部長などチケットを貰ったのであろう上司達がすでに座っていた。
「部長、お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「おお、南尾君に嶋川君!今回の功労者達のお出ましだな!」
えらく上機嫌の上司達に、さあ座りなさい。と満面の笑顔で言われ、沙弓は南尾と一緒に席に座った。
ShineがCMをしてくれるきっかけとなった試供品を配ったとされる沙弓と、その沙弓に試供品を渡した南尾は会社では功労者と呼ばれ、縁のなかった上司達に名前と顔を覚えられることとなっていた。
上司の話を聞き、相槌を打ち、たまにこちらから話題を提供する。
さすが営業のホープだけあって南尾は上司達の機嫌を取るのが上手かった。
まるで会社にいるときか接待のような雰囲気になりつつあることに苦笑していると、会場の明かりが少しずつ落とされていき周りも次第に静かになっていく。
やがて真っ暗になる頃には会場全体が静まり返っていた。
ステージに設置された大きなスクリーンに大きく数字が出たり消えたりしていく。
カウントダウンの役割を果たしていた数字が0になった瞬間、会場が大きく揺れたのを感じた。
「部長、お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「おお、南尾君に嶋川君!今回の功労者達のお出ましだな!」
えらく上機嫌の上司達に、さあ座りなさい。と満面の笑顔で言われ、沙弓は南尾と一緒に席に座った。
ShineがCMをしてくれるきっかけとなった試供品を配ったとされる沙弓と、その沙弓に試供品を渡した南尾は会社では功労者と呼ばれ、縁のなかった上司達に名前と顔を覚えられることとなっていた。
上司の話を聞き、相槌を打ち、たまにこちらから話題を提供する。
さすが営業のホープだけあって南尾は上司達の機嫌を取るのが上手かった。
まるで会社にいるときか接待のような雰囲気になりつつあることに苦笑していると、会場の明かりが少しずつ落とされていき周りも次第に静かになっていく。
やがて真っ暗になる頃には会場全体が静まり返っていた。
ステージに設置された大きなスクリーンに大きく数字が出たり消えたりしていく。
カウントダウンの役割を果たしていた数字が0になった瞬間、会場が大きく揺れたのを感じた。



