薄暗い室内を歩きベッドにそっと下ろされるとそのベッドの上に置かれていたぬいぐるみに気付かれ、沙弓が慌てて隠そうと手を伸ばすそれより先に陽人が持ち上げてしまった。
「これって……」
「……だから待ってって言ったのに……」
ぬいぐるみを目の当たりにして驚きのあまり限界まで目を見開いている陽人の次に来るであろう反応が恥ずかしくて、沙弓は毛布に頭まですっぽり隠れた。
どうしても陽人に見られたくなかったそのぬいぐるみは、何を隠そうすごい競争率で抽選販売されていたShineのぬいぐるみ。
それもハルトのぬいぐるみだったのだ。
「これ……」
「っ……たまたまっ!たまたま抽選販売することを遥に教えてもらって応募してみたら抽選に当たったの!!
せっかくだから買ってみて、そしたら抱き心地良くて、それで……」
「へえ……?俺と会えない間、俺のぬいぐるみを抱いてたんだ?」
自棄になってハルトのぬいぐるみがここにある理由を捲し立てると陽人は何か企んでいるような声を出しながら近づく気配がした。
後ずさろうにも沙弓はベッドの上にいるので逃げ場がない。
そうこうしている内に陽人に毛布ごと抱き寄せられると溜め息をつかれた。
「これって……」
「……だから待ってって言ったのに……」
ぬいぐるみを目の当たりにして驚きのあまり限界まで目を見開いている陽人の次に来るであろう反応が恥ずかしくて、沙弓は毛布に頭まですっぽり隠れた。
どうしても陽人に見られたくなかったそのぬいぐるみは、何を隠そうすごい競争率で抽選販売されていたShineのぬいぐるみ。
それもハルトのぬいぐるみだったのだ。
「これ……」
「っ……たまたまっ!たまたま抽選販売することを遥に教えてもらって応募してみたら抽選に当たったの!!
せっかくだから買ってみて、そしたら抱き心地良くて、それで……」
「へえ……?俺と会えない間、俺のぬいぐるみを抱いてたんだ?」
自棄になってハルトのぬいぐるみがここにある理由を捲し立てると陽人は何か企んでいるような声を出しながら近づく気配がした。
後ずさろうにも沙弓はベッドの上にいるので逃げ場がない。
そうこうしている内に陽人に毛布ごと抱き寄せられると溜め息をつかれた。



