マンションに戻り弁当を食べた後は特に会話するでもなく過ごした。
陽人は朝広げていたノートを出して、部屋の様子を見たり、沙弓に視線を向けては何かをノートに書いていく。
たまに陽人の口から聞こえる聞いたことのないメロディを耳にしていたら寝不足であったのも祟って眠くなってきてしまった。
「……沙弓?」
「……なに……?」
ウトウトしていたのに気付いたらしい陽人が声をかけてきたので答えるけれど、少し舌ったらずになっていて半分寝ていたのがバレてしまったようで陽人が苦笑した。
「眠かったら寝ててくれて良いよ」
「ん……でも、せっかく一緒にいるのに……」
「少し寝てスッキリしたらまた話し相手になってくれたら良いよ。
だからちゃんとベッドで寝ておいで」
そっと頭を撫でながら優しく言うものだから、沙弓は動くことが億劫になりそのまま目を閉じた。
「沙弓……?」
陽人の声が聞こえるけれど、もう目を開けることは出来なかった。
陽人の頭を撫でる手の温かさが沙弓をあっという間に夢の中へと誘ったのだった。
陽人は朝広げていたノートを出して、部屋の様子を見たり、沙弓に視線を向けては何かをノートに書いていく。
たまに陽人の口から聞こえる聞いたことのないメロディを耳にしていたら寝不足であったのも祟って眠くなってきてしまった。
「……沙弓?」
「……なに……?」
ウトウトしていたのに気付いたらしい陽人が声をかけてきたので答えるけれど、少し舌ったらずになっていて半分寝ていたのがバレてしまったようで陽人が苦笑した。
「眠かったら寝ててくれて良いよ」
「ん……でも、せっかく一緒にいるのに……」
「少し寝てスッキリしたらまた話し相手になってくれたら良いよ。
だからちゃんとベッドで寝ておいで」
そっと頭を撫でながら優しく言うものだから、沙弓は動くことが億劫になりそのまま目を閉じた。
「沙弓……?」
陽人の声が聞こえるけれど、もう目を開けることは出来なかった。
陽人の頭を撫でる手の温かさが沙弓をあっという間に夢の中へと誘ったのだった。



