「いいね、それ。
どうせなら大袈裟に広まるようにしてよ。
沙弓を狙ってる奴が諦めるようにさ」
今まで声で正体がバレないようにずっと黙り続けていたけれど、遥の言葉に素で答えてしまった。
ずっと喋り続けていた遥が黙りこんでしまい、一瞬正体がバレたのかと思ったが、突然遥が笑い出して目を丸くした。
『あははははっ!
あなた、ダサメンで根暗で無口だと思ってたけどいい性格してるし、思ったより度胸あるじゃない!』
「……それはどうも」
『何よ、気を悪くした?これでも褒めてるのよ?
あ、でも沙弓と会う時にはもう少しマトモな格好してあげないと可哀想よ?
じゃ、明日にでも早速噂を流すわ!あなたは早く沙弓と付き合えるようにしなさいよ!?』
そう締め括った遥は言いたいことを言うとそのまま電話を切ってしまった。
沙弓と話したかったんだけど……。と陽人は通話の切れたスマホを暫く眺めた後にそっとテーブルの上に置いた。
南尾が沙弓に好意を持っているのは初めて会った時にすぐにわかった。
まさかライブツアーで忙しくなって、沙弓と会うことも連絡もとれなくなる時に外堀を埋めにかかるとは思わなかったけど……。
「とりあえずは、あの遥って人と沙弓の気持ちを信用するしかないな……」
今すぐ沙弓は俺のだと主張したい気持ちを懸命に堪え、陽人は鞄の傍に置いてあった小さな紙袋をじっと見つめていた。
どうせなら大袈裟に広まるようにしてよ。
沙弓を狙ってる奴が諦めるようにさ」
今まで声で正体がバレないようにずっと黙り続けていたけれど、遥の言葉に素で答えてしまった。
ずっと喋り続けていた遥が黙りこんでしまい、一瞬正体がバレたのかと思ったが、突然遥が笑い出して目を丸くした。
『あははははっ!
あなた、ダサメンで根暗で無口だと思ってたけどいい性格してるし、思ったより度胸あるじゃない!』
「……それはどうも」
『何よ、気を悪くした?これでも褒めてるのよ?
あ、でも沙弓と会う時にはもう少しマトモな格好してあげないと可哀想よ?
じゃ、明日にでも早速噂を流すわ!あなたは早く沙弓と付き合えるようにしなさいよ!?』
そう締め括った遥は言いたいことを言うとそのまま電話を切ってしまった。
沙弓と話したかったんだけど……。と陽人は通話の切れたスマホを暫く眺めた後にそっとテーブルの上に置いた。
南尾が沙弓に好意を持っているのは初めて会った時にすぐにわかった。
まさかライブツアーで忙しくなって、沙弓と会うことも連絡もとれなくなる時に外堀を埋めにかかるとは思わなかったけど……。
「とりあえずは、あの遥って人と沙弓の気持ちを信用するしかないな……」
今すぐ沙弓は俺のだと主張したい気持ちを懸命に堪え、陽人は鞄の傍に置いてあった小さな紙袋をじっと見つめていた。



