ライブが終わればそれで終わりなどではなく、握手会と反省会をした後にそのまま取材を受ける時もあれば、すぐにテレビ局の収録に向かわないと行けない時もある。
今日は後者の方で、ライブと握手会が終わった瞬間に堀原が運転する車の後部座席に乗りこんだ。
連日のライブで疲れているのであろうユウナが隣でスヤスヤと寝ていたので、起きていないことを確認してからハルトは徐にスマホを取り出して時刻を確認した。
……まだ起きてるよな……。
少しの期待を込め、指を滑らせて沙弓にメッセージを送ると少しの間でも体を休ませるためにそっと瞼を下ろした。
始まったばかりのライブツアーが長く感じるなんて初めてだと内心苦笑していると、手の中のスマホが震えたのを感じて目を開けた。
すぐに指を滑らせるとそこには沙弓からメッセージが届いたことを知らせる通知が来ていて、ハルトは小さく微笑んだ。
お互いが送りあった内容は甘いものでも何でもなく、ライブが終わって今からテレビの収録に向かう事を送れば、遅くまでお疲れ様。といった返事が返ってきた。
たったそれだけの何てことのないやり取りがこんなに嬉しく感じるのも初めてのことで、バックミラー越しに様子を見ていた堀原の何かに勘づいた視線に気付くことなく、ハルトは暫くスマホの画面を目を細めて眺めていた。
今日は後者の方で、ライブと握手会が終わった瞬間に堀原が運転する車の後部座席に乗りこんだ。
連日のライブで疲れているのであろうユウナが隣でスヤスヤと寝ていたので、起きていないことを確認してからハルトは徐にスマホを取り出して時刻を確認した。
……まだ起きてるよな……。
少しの期待を込め、指を滑らせて沙弓にメッセージを送ると少しの間でも体を休ませるためにそっと瞼を下ろした。
始まったばかりのライブツアーが長く感じるなんて初めてだと内心苦笑していると、手の中のスマホが震えたのを感じて目を開けた。
すぐに指を滑らせるとそこには沙弓からメッセージが届いたことを知らせる通知が来ていて、ハルトは小さく微笑んだ。
お互いが送りあった内容は甘いものでも何でもなく、ライブが終わって今からテレビの収録に向かう事を送れば、遅くまでお疲れ様。といった返事が返ってきた。
たったそれだけの何てことのないやり取りがこんなに嬉しく感じるのも初めてのことで、バックミラー越しに様子を見ていた堀原の何かに勘づいた視線に気付くことなく、ハルトは暫くスマホの画面を目を細めて眺めていた。



