CM曲は沙弓とビアガーデンに行ったあの日、微妙な関係と言えど沙弓への想いが通じたその喜びの感情のまま一気に書き上げ完成したものだった。
対してカップリング曲はその前のCM撮影の休憩中、一瞬南尾と二人きりになったあの時に“芸能人なら一般人にあまり関わるな。変に期待を持たせるな”と釘を刺された時に出来たものだった。
浮かれて出来た曲と黒い感情に捕らわれた曲。
自分のその時の感情によって出来た曲に狙いなどないし、そんなことを正直に話すことも出来ないのでハルトはその質問に一言だけ答えた。
「……秘密です」
「秘密ですかぁ……気になりますね。
あと、この二つの曲は今までの曲とどこか違うと話題ですが、その辺りはどうですか?」
「あ、それは私も思いました!なんか今までと違ってすごく歌いやすいんです!!
歌詞も好きな人に対して、ああ、こんな風に思うことあるあるー!みたいな感じで!」
「ユウナちゃんも共感しているんですね。
では、今までの曲はどうだったんですか?」
「今までのももちろん歌いやすいんですけど……って、そこはノーコメントにしてください」
しーっと人差し指を口に当てているユウナに記者は笑いながら頷くと、その笑みを携えたままこっちに視線を向けた。
コメントを求められているのを察したハルトは少し考えてからゆっくりと口を開いた。
対してカップリング曲はその前のCM撮影の休憩中、一瞬南尾と二人きりになったあの時に“芸能人なら一般人にあまり関わるな。変に期待を持たせるな”と釘を刺された時に出来たものだった。
浮かれて出来た曲と黒い感情に捕らわれた曲。
自分のその時の感情によって出来た曲に狙いなどないし、そんなことを正直に話すことも出来ないのでハルトはその質問に一言だけ答えた。
「……秘密です」
「秘密ですかぁ……気になりますね。
あと、この二つの曲は今までの曲とどこか違うと話題ですが、その辺りはどうですか?」
「あ、それは私も思いました!なんか今までと違ってすごく歌いやすいんです!!
歌詞も好きな人に対して、ああ、こんな風に思うことあるあるー!みたいな感じで!」
「ユウナちゃんも共感しているんですね。
では、今までの曲はどうだったんですか?」
「今までのももちろん歌いやすいんですけど……って、そこはノーコメントにしてください」
しーっと人差し指を口に当てているユウナに記者は笑いながら頷くと、その笑みを携えたままこっちに視線を向けた。
コメントを求められているのを察したハルトは少し考えてからゆっくりと口を開いた。



