「ありがとう。
絶対見に行くね!」
「ん……待ってる」
小さく頷き嬉しそうに応えた陽人に沙弓も頬が勝手に緩んでしまう。
行けないと思っていたライブに行けて陽人がハルトとして立つステージをこの目で見れることに今からワクワクしていると、陽人が人差し指を立ててながら顔を近付けてきた。
「一つだけ忠告。
このライブ、いろいろと気を付けて」
「……気を付ける?」
一体何に気を付けるのだろうかとライブなど初体験で未知の領域である沙弓は全く分からず何度か瞬きをした。
そんな様子の沙弓を陽人は面白そうに目を細めて見つめると陽人の乗る電車が来る時刻が迫り、陽人は片手を上げた。
「じゃあ、またライブで」
そう言って駅に入っていってしまった陽人の言葉に一瞬固まると、すぐに我に返って小さく呟いた。
「ライブでって……数ヵ月も先じゃない……」
チケットの日付を見て思わず呟いたその日を境にライブの宣伝や準備でさらに忙しくなった陽人とは全く会えず、頻繁に取っていた連絡も激減することになってしまうことをこの時の沙弓はまだ知らなかった。
絶対見に行くね!」
「ん……待ってる」
小さく頷き嬉しそうに応えた陽人に沙弓も頬が勝手に緩んでしまう。
行けないと思っていたライブに行けて陽人がハルトとして立つステージをこの目で見れることに今からワクワクしていると、陽人が人差し指を立ててながら顔を近付けてきた。
「一つだけ忠告。
このライブ、いろいろと気を付けて」
「……気を付ける?」
一体何に気を付けるのだろうかとライブなど初体験で未知の領域である沙弓は全く分からず何度か瞬きをした。
そんな様子の沙弓を陽人は面白そうに目を細めて見つめると陽人の乗る電車が来る時刻が迫り、陽人は片手を上げた。
「じゃあ、またライブで」
そう言って駅に入っていってしまった陽人の言葉に一瞬固まると、すぐに我に返って小さく呟いた。
「ライブでって……数ヵ月も先じゃない……」
チケットの日付を見て思わず呟いたその日を境にライブの宣伝や準備でさらに忙しくなった陽人とは全く会えず、頻繁に取っていた連絡も激減することになってしまうことをこの時の沙弓はまだ知らなかった。



