「CM撮りは終わっちゃうけど沙弓さんとはこうやってお弁当の配達でまた会えますもんね。
そう思うと少しは寂しくなくなります」
にこにこと笑顔で言ってきたユウナの言葉に沙弓は数回瞬きし、言っておかなければいけない事があることを思い出した。
「いえ、実は私の配達のお手伝いは今日までなんです。
だから恐らくもうお会いすることがないかと……」
そう苦笑しながらと言うと堀原以外の全員が目を丸くして固まってしまった。
あまりにも動かないので三人の前で片手を振ってみると先に我に返ったのはユウナで、突然立ち上がって前のめりになった。
「ど、どうしてですかっ!?」
「え?えっと、元々叔父の腰が良くなるまでって条件で手伝ってたので」
「もう配達しないんですか?」
「信頼できる配達専門の方を雇ったので恐らく……?」
「そんなぁ……せっかく仲良くなれなのに……」
すごく残念そうにしてくれるユウナにほんの少し申し訳ない気持ちになるが、最初から叔父の腰が良くなるまでの約束で自分の休日を返上して手伝っていたので沙弓としては肩の荷が下りたように感じていた。
「もしかしたらまた手伝って配達に来ることもあるかもしれないので、その時はよろしくお願いしますね」
「こちらこそ!その時はまた一緒にお弁当食べましょうね?」
「はい!」
そう和やかに話している中、朝陽は何か言いたげに沙弓とハルトを交互に見ていてハルトは右手を口元に当てて何かを考えているようだったが、ユウナと楽しく話ていた沙弓はその様子に気付くことはなかった。
そう思うと少しは寂しくなくなります」
にこにこと笑顔で言ってきたユウナの言葉に沙弓は数回瞬きし、言っておかなければいけない事があることを思い出した。
「いえ、実は私の配達のお手伝いは今日までなんです。
だから恐らくもうお会いすることがないかと……」
そう苦笑しながらと言うと堀原以外の全員が目を丸くして固まってしまった。
あまりにも動かないので三人の前で片手を振ってみると先に我に返ったのはユウナで、突然立ち上がって前のめりになった。
「ど、どうしてですかっ!?」
「え?えっと、元々叔父の腰が良くなるまでって条件で手伝ってたので」
「もう配達しないんですか?」
「信頼できる配達専門の方を雇ったので恐らく……?」
「そんなぁ……せっかく仲良くなれなのに……」
すごく残念そうにしてくれるユウナにほんの少し申し訳ない気持ちになるが、最初から叔父の腰が良くなるまでの約束で自分の休日を返上して手伝っていたので沙弓としては肩の荷が下りたように感じていた。
「もしかしたらまた手伝って配達に来ることもあるかもしれないので、その時はよろしくお願いしますね」
「こちらこそ!その時はまた一緒にお弁当食べましょうね?」
「はい!」
そう和やかに話している中、朝陽は何か言いたげに沙弓とハルトを交互に見ていてハルトは右手を口元に当てて何かを考えているようだったが、ユウナと楽しく話ていた沙弓はその様子に気付くことはなかった。



