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「13ちゃんねる」

「ニュース速報(DEATH)板」

「新規スレッド作成」

「スレッドタイトル:プロジェクト・辟歴」

やべっ、ミスった

霹…靂…と

気を取り直してー、

「スレッドタイトル:プロジェクト・霹靂」!

「名前:[死神]」

「人生の最期の想い出づくり!

[死神]の俺と遊ぼーぜ!」

「新規スレッド作成」

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––––– え?

どこだろう。真っ黒な空間が私を覆っている。振り返る。私は椅子に腰掛けていたようだ。私は –––– 私は、ビルの屋上から飛び降りて ––– ここは? 死後の… 世界?
––––– ピカッ。
前方で、四角が光によってくっきりと浮かび上がる。と同時に、天井が見えた。電球やLEDから放たれているわけでもなく、面そのものが輝いているようだった。
そして前へ視線を戻すと、そこには白い角ばった机と、その上の1台のノートパソコンがあった。周りを黒く縁取られ、白いキーが並んだクールな機械と、無地の机は、私の記憶にあるそれらよりも、先駆的で、一方で深みを持った雰囲気を醸し出していた。
私は一辺が10m程の立方体の内側のような部屋にいた。6面の全てが、天井の白色光を受け止め、そして静かに放していた。部屋の中には、机と椅子、ノートパソコンの他には何もないようだった。

私は冷静だった。自殺を試み、そして何故だか独りで真っ白い部屋に閉じこめられている。不安にかられ取り乱してもおかしくないこの状況で、落ち着きを保っていられるのは、この部屋に充満する謎の空気が影響していることは明らかだった。

突如、ディスプレイに文章が表示された。