midday crow

「……えっと、太陽くん」

「ああ」

「歌詞、どういうところで悩んでるの?」

「………………」

沈黙が長い。

「……言いづらいかな。無理には訊か……」

「いや、違う。言いたくないわけじゃない」

そこには素早く否定が入った。

唸って腕を組み、膝につくすれすれまで上体を倒す。

「……なんて言っていいのかわからないんだ……」