そう思ってしまうと、答えは自然と決まっていた。

「わかった」

想像より凛とした声になった。

「約束する。いつか、太陽くんと焔くんに、必ず言う。──バンドを去るつもりでいること」

「うん」

それだけ返した彩人の顔は、なんだか少し寂しそうにも見えた。