翌日放課後。

四人は駅前のカラオケにいる。

「金ないし! 俺ら軽音楽部だし!」

と太陽が満面の笑みで押し切った。

先程から歌っているのはほぼ太陽で、紅羽はちびちびと炭酸を煽っている。

歓迎会とか言ったのに、という不満は心の奥底に押し込めた。

数十曲歌い続けて、ようやく彼はマイクを置く。

「さて、話すべきことを話そうと思います!」

喉を潤し、置いたマイクを再び手に取り、そんなことを言う。