太陽が変である。

朝、登校してきた彼と目が合うと、一瞬で逸らされた。

不自然に紅羽を避けているような気がする。

だが物言いたげな視線を感じることもある。

かといって目をやると慌ててそっぽを向くのだから、もう、なんなんだと言いたい。

ちょっと前からぎこちなかった紅羽よりも、はるかにわかりやすく態度がおかしい。

怪訝と苛立ちを抱えたまま昼休みを迎え、紅羽は席を立った。

弁当箱を片手に向かうのは、彩人の教室である。