梅雨明けとほぼ同時に、期末テストが終わった。

太陽は今回、焔と彩人に面倒を見られていたので、事なきを得た。

中途半端なままテスト期間に入った新曲作りを進める、日々の部活である。

そしてそれは、紅羽にはかなり居心地が悪い。

光輝への曲を作っているので、太陽の無駄話にやたらと光輝の名前が出てくるからだ。

普段から愛想はよくないので、適当に相槌を打っても太陽は一人で喋っているが、紅羽は内心ヒヤヒヤである。

そして、心当たりはもう一つ。