三人と別れ自宅に辿り着き、部屋のベッドに倒れ込む。

制服がシワになる、と思ったが起き上がれない。

横目で机を見た。

角度的に机上は見えないのだが、そこには一通手紙がある。

ふざけた手紙だった。

紅羽は手紙の主の意を汲んで、軽音楽部に入ったわけである。

初見でスコア通りにすらすら弾けたのも、彼との繋がりがあったからだ。

バンドメンバーとしての十分な演奏をしつつ、それなりに彼らと距離を取るのは疲れる。