midday crow

藤の瞳は、半分瞼に覆われている。

気だるげな目の奥には、不似合いな光がちらついていた。

虎視眈々、と呼ぶに相応しい。

こいつ……。

紅羽は絶句したまま手のひらに爪を立てる。

とんだ癖者だ。

「藤、なんの話?」

向日葵がどこか不安そうに訊ねている。

「別に」

「別にってなによ!」

頬を膨らませる彼女を平静に見られるように、紅羽はひそかに息を吸う。