頷かれても……。

紅羽で間違いないようだった。

なんだなんだ。太陽に関係していることは、まず確定しているが。

面倒だな、という気持ちを顔に出さないようにしつつ、彼女に近づく。

「……あのっ! お昼休み、一緒にいいですかっ!」

なんと。

数日前の放課後のことといい、この子は思いきりがいいようだ。

ただし、目の奥には怯えも覗かせているので、勇気を振り絞っている、と言ったほうがいいのかもしれない。

瞬きもせずに見つめられて、断れるわけもなかった。

「はあ。……いいよ」