ぐっ、と太陽は詰まった。

紅羽は訝しく首を傾げるしかない。

そんなに言いにくいことなのか。

「言ってくれないとわかんないんだけど」

「うん……えっと……」

もごもごしている。

太陽らしくない。

紅羽としても面倒くさい。

俯いて立っている太陽を指さして、焔と彩人に首を傾げてみせた。

二人からは、同じ角度で傾げられた首が返事として返ってきたので、紅羽は唇を尖らせる。

「なに? とっとと言って」

「……新曲を作ってほしくて……」