週は明けて月曜日である。

「よぉかったぁ……!」

潤んだ瞳で太陽が、追試の答案を見つめている。

横から紅羽も覗き込むと、両教科とも八割を超える点数だ。

「よしよし」

彩人は太陽の頭を撫でている。

甘やかすな、とは思うが、とりあえずほっとした。

今後、ちゃんと勉強して、普通に点を取っていれば、留年の危機は訪れないだろう。

「っしゃーこれで心置きなく遊べるー!」

「勉強をしろ」

本音が口をついて出た。