すうっと漫画のように青ざめた太陽を見て、うわあ、と思いつつ笑いそうになったことは、誰にも言っていない。

「どうしよ……留年するかも……」

本人の顔は引きつっているので、相当まずいらしい。

「何点だったわけ?」

言いつつ答案用紙をつまみ上げた彩人は、点数を見て硬直した。

……相当まずいらしい。

紅羽と焔も隣に寄って覗き込んでみた。

………………。

笑えない。