その翌週、太陽はやけに上機嫌だった。

作詞が完了したのかな、と紅羽は予想を立てて、実際それは当たっていた。

放課後、音を出す前に太陽が皆を集めて、円形に椅子を並べて座る。

「歌詞できたー!」

両手でノートを掲げ、無邪気に笑う。

三人分のまばらな拍手にますます嬉しそうな顔をした。

「曲名は、ミッドデイクロウにした」

「ふーん」

「ドヤ顔するほどじゃないな」

「おい、扱いひどくね?」