太陽の全身に鳥肌が立った。

女の指遣いは滑らかで、跳ねるようで歌うようで、そして美しい。

短い曲が終わった。

目を伏せた女の顔に変わりはない。

「入部希望です」

「……おまえ、なんて名前だって?」

すっと彼女が目を上げた。

太陽とまっすぐに視線を合わせる。

射抜くような目だった。

「烏丸紅羽」

烏丸紅羽。

そうして、四人のバンドは形を変えて、動き出す。