｢……ん｣


髪の毛をいじられたのがくすぐったかったのか
少し身をよじらせた後

つむぎが伏せていた目を開いた。



｢おはよ｣

｢……おはよ………｣



まだ寝ぼけ眼のつむぎ。

ぼんやりと俺を見つめる。



｢……昨日はたくさんなかせてごめんね
2重の意味で｣



昨夜の

完全に理性が崩壊して

欲望のまま
つむぎを奪ってしまった自分を思い出して

申し訳なくなりながら、謝罪する。



つむぎは｢……昨日……？｣とぼんやり復唱して



……
……
……



｢…｣



段々と顔を赤く染めていった。



｢……起きた？｣

｢………はい……｣



布団で顔を隠しながら、つむぎは頷く。



…
…
…



……つむぎみたいに
あからさまに表情には出さないけど
俺も結構、気恥ずかしい。




｢…体、大丈夫？｣

｢……………た、立てない、かも…｣



…。

……ほんとに、やりすぎた。



立ち上がろうとして
すぐふらふらと布団の上に倒れこむつむぎに
罪悪感を覚える。



｢本当にごめん｣

｢……なんで謝るの？｣

｢……激しくしすぎた｣

｢…………私、嬉しかったよ｣