幼馴染との正しい距離感

「出てるの!」

「今日の朝、実際見たけど
ぺたんこだったよ」

「それは何かのかんちが………………ん?」



……

…………



「…………………見た?」



今、見たって言った?



「うん。つむぎちゃん
お腹丸出しで寝てたから」





……

………自分の寝相の悪さを恨む。



「…」



瞬間湯沸し器のように
再び、顔から火を出す私を見て
こーくんは不思議そうに首を傾げた。



「……わ、忘れて……」

「なんで?」

「なんでも!」



恥ずかしさで、わなわな震えながら

声をあげ

ぷいっとこーくんから顔を逸らして
クレープをやけ食いする私。



……もう絶体、薄着で寝ない。



「ほんとに、気にするほどのことじゃないのに」

「…」

「むしろ、触り心地よくて僕は好きだけどな」

「……こーくんの変態」



真顔でそんな事を言うこーくんに
まだ、熱さの残る顔でぼそりと返すと



「つむぎちゃん限定だけどね」



そう言って、いたずらっ子の笑顔を返された。