「…」



夢かな。これ。


ここは私の部屋
私のベッドで間違いない……はず。


なのに



「……ん……」



私の隣に綺麗な寝顔。



「……えーと……」



むくりと起き上がり
寝ぼけ眼をごしごしこする。



………夢ではなさそう。



「……なんで
こーくんが隣で寝てるんだろう……」



ベッドの上に並んで眠っていた私とこーくん。


現状は把握できてないけど、とりあえず…


こーくんの綺麗な顔を軽くつねる。



「こーくん」

「んん……」



嫌がるように布団に顔を埋めるこーくん。



「こぉーくん」

「……後5分……」

「はい。5分経ったよー」

「…」



ゆさゆさと、こーくんの体を揺らすけど


うーん……


起きる気配ないなぁ…